整体師は、骨格や筋肉のゆがみが原因となる体の不調に対して症状の緩和を目指す職業です。

今回は、整体師になりたいという方におすすめしたい資格や、独立開業を目指す際の開業方法について紹介していきます。

整体師になるために資格は必要？

整体師となるために必要となる資格はあるのでしょうか。
実は整体師向けとして必須の資格はありません。

しかし、資格を取得していることで、整体師として働く上で必要な知識が身につくだけでなく、就職に有利にはたらく場合もあります。

ここでは、整体師になるために取得を検討しておきたいおすすめの資格3つを紹介します。

◇整体師になるために有利なおすすめ資格3つ

1. 柔道整復師
2. あん摩マッサージ指圧師
3. 理学療法士

以下、これら3つの資格について具体的な内容をみていきましょう。

1.柔道整復師

国家資格である「柔道整復師」は、治療行為に対して保険適用がなされる仕事です。

資格取得を目指す場合は、まず受験資格を得るために柔道系の専門学校や短期大学、大学を卒業する必要があります。

「柔道整復師」の資格試験は年1回のみ実施され、合格すると資格が取得できます。合格率は60％程度と、受験者の半数以上が合格する資格です。

なお、試験に合格するには、解剖学や運動学、衛生学のほか、整形外科学など、整体や柔道だけにとどまらない、幅広い知識を身につけておくことが重要となります。

2.あん摩マッサージ指圧師

「あん摩マッサージ指圧師」は、マッサージやあん摩・指圧といった3つの技術を中心とした業務独占を可能とする国家資格です。

「あん摩マッサージ指圧師」の資格を取得するには、高校卒業後に専門学校・短大・大学（いずれも文部科学大臣もしくは厚生労働省大臣が指定する学校に限る）において3年以上勉強する必要があります。

資格試験は東洋療法研修試験財団により毎年2月に実施されており、3月に卒業見込みの方でも受験することができます。合格率は80％以上を越えているため、資格そのものは取得しやすいのが特徴です。

試験は、解剖学や生理学、衛生学、病理学概論や関係法規など計12科目からの出題となります。

3.理学療法士

「国際ホリスティックセラピー協会認定整体師」は、リラックス効果が見込める筋肉調整法や筋肉をほぐすための特殊なストレッチといった、リハビリにおけるスキル認定を行う民間資格です。

ボディケアやカイロプラクティック、リフレクソロジーの3つの技術を中心に新たな知識を取り入れられる内容となっています。

資格試験は、一般社団法人国際ホリスティックセラピー協会が行う指定講座を受講・修了したあとに実施されており、資格試験合格後には、協会認定スクールの提携サロンやスポーツジムなどを紹介してもらうことも可能です。

資格取得をせずに整体師を目指す方法はある？

先に触れたとおり、資格取得は整体師になるための必須条件ではありませんので、資格がない状態で整体師を目指すことは可能です。

しかし、実際に整体師として勤務するうえでは、施術にかかわる多くの知識が必要とされますので、知識ゼロの状態から整体師を目指すのは難しいと言わざるを得ないでしょう。

資格なしの状態で整体師を目指す場合は、とにかく実際の現場で経験を積むことが重要となります。一部の整体サロンでは、資格を持っていない場合でも採用してもらえる場合があるため、現場経験を積みたいという方にはおすすめです。

その上で、さらに知識を得たいのであれば、平日や昼間は現場で働きながら、土日や夜間に実施されている整体師向けのスクールで受講したり、通信講座などを活用したりといった工夫をするとよいでしょう。

整体師として独立開業するおすすめの方法

最後に、整体師として独立開業するための方法について紹介します。

ここでは2つのおすすめ開業方法2つを説明します。

◇整体師のおすすめ独立開業方法2つ

1. 自宅開業
2. 出張整体
3. 実店舗

1.自宅開業

自宅の一室を施術の部屋として使うことができる「自宅開業」は、開業資金といった初期費用や家賃などの経費を抑えられるため、低コストで開業できる点が魅力です。

また、家事や育児との両立、通勤時間が可能といった点で、メリットの大きな方法です。

2.出張整体

「出張整体」は、客先に出張して施術を行う開業方法です。

実店舗を用意する必要がないため、開業資金がかからず、固定費も不要ですので、費用面でも安心です。

ただし、実店舗が無いがゆえに集客する上で難しい点もあるため、成功するためには、自ら積極的に宣伝する姿勢を持つことが重要となります。

3.実店舗

「実店舗」は、自宅以外の部屋を借りて施術を行う開業方法です。

上記2つと比べると初期費用はかかります。

しかし、施術専用の店舗なので「使用しやすいように改装できる」「家族や隣人に迷惑がかからない」「大きな器具を導入することが可能」など、多くのメリットもあります。

どのくらいの規模で開業するのかを考えると、独立で失敗することはなくなるでしょう。

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